沖ノ島 蔦ケ嶽 369mから77km以内にある航海目標(最も早く見え始める意味での目標)となる山頂の標高を列記する。
これら目標の山頂は、航海する侵略船団の航路を決める目標となると同時に、最有力な日本の監視所ともなる。従って目標の存在や位置情報を相手に教えないことが大切で、特に、冬季の対馬から長門への直行ルートは高速ルート目標になるため、長門側は極秘の防衛最前線となる。
長門行き目標
下関市 鬼ケ城山 620m
狩音山 557m
龍王山 614m
狗留孫山 616m
華山 713.3m
宗像行き目標
宗像市 湯川山 471m
古賀市 西山 645m
博多行き目標
福岡市 高祖山 416m
壱岐行き目標
郷ノ浦町 岳の辻 212m
対馬行き目標
対馬市厳原町 有明山 558m
萱場山 512m
龍良山 559m
参考
関門海峡は夷狄にとって見つけ出して侵入する事は不可能で、例え存在が知られていても水先案内人無しでは難しい。海流などの知識が必要で直接侵入することは出来ない。本州への夷狄の直接侵入を考える場合、まっすぐ上記目標(鬼ケ城山など)に突っ込んで上陸すると考えられる。本州へは、神功皇后時代は新羅の塵輪の侵入を許した蓋井島があり、北浦海岸の監視が重要になる。後々の元寇の弘安の役でも室津や土井ヶ浜に直接上陸された。その他、渡来人の上陸などもあったであろう。
龍王山には神社の上宮、狗留孫山は寺院の奥之院、そして鬼ケ城山と狩音山には石塁が今でもあるが、これらが監視所であったと考えても良かろう!